ジェトロ実態調査:コロンビアはポジティブ でも腐敗

2016年度の中南米進出日系企業実態調査 調査結果(PDF、少し重い)というレポートがジェトロより公表されています。中南米でビジネスを考えている方のご参考になると思います。ざっくりした概要だけ知りたい方はこちらにまとめられています。

中南米全体の結果概要:営業利益が黒字の企業増えるも、景気回復の遅れや不安定な為替が足かせ

在中南米進出日系企業814社にアンケート送付して回答企業数は358社(回答率44.0%)。うち、メキシコが中南米の日系企業数の4割占めていて、米国の利上げ思惑やNAFTAの見直し等、隣国の政治に影響されたペソ安が、メキシコ内で製造した自動車等を北米に輸出する前提の日系企業からすると不安材料という背景があるようです(ちなみに、日本円も中南米諸国に負けないぐらい為替リスクあると思います)。

一方、コロンビアに限定すれば34社のうち回答したのが24社、うち製造業が7社、非製造業者が17社、回答企業の8割が大企業です。中南米全体の製造業が約46%に対しコロンビアの製造業社は3割に満たないので、工場等の川上というよりは商社を始め中間に位置する輸出入業者が想像できますし(調査対象が日本側より直接間接10%以上の出資企業とあるので名ばかりの現地販売代理店も恐らく含まれている)、実際そんなイメージではあります。今後1~2年に事業拡大する企業は75.0%、初期投資回収が早い国としてメキシコとコロンビアが挙げられる等、総じてポジティブな結果となっています。回答企業の業種や会社の規模、ビジネスモデルが違えば全く参考にならないデータではありますが、全体像を把握する上では貴重な情報かと思います。

一方で腐敗が蔓延している(スペ語)というのも事実で、日本の商慣習からすると全く理解できない点で、結構苦しんでいるという話は良く聞きます。腐敗、という一言で済ませがちな話ではありますが、ここの文化と常識を把握していないからそうなるのであって、何も彼ら皆が皆「腐敗」と認識して実行しているわけではそもそもないですからね。もう、これは個人では変えられる常識ではないし、大事なのはその中でどう折り合いをつけて上手くダンさせられるか。中南米に関しては特に、両方の文化に通じた人間の採用を強くおススメします。。言うは易しですがね。。

下記ジェトロのサイトより引用。

調査結果のポイント(コロンビア):和平プロセス進展によるテロ懸念後退で進出企業は今後の事業を拡大
結果概要(コロンビア):和平プロセス進展によるテロ懸念後退で進出企業は今後の事業を拡大。政府と左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(FARC)」の和平プロセスの進展(最終的に2016年11月30日に成立)を受けて、投資環境のリスク(問題点)では「テロ」、「外国人・企業を対象とした犯罪」に対する懸念が前回調査から減少した(いずれも33.3%から20.8%)。【資料54ページ】今後1~2年間に事業を拡大すると回答した企業の割合は75.0%となり、前回調査から17.9ポイント上昇した。【資料21ページ】

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