国連職員、FARCとダンスして解雇

FARCとの和平合意(別記事)はご存知の方多いと思います。その和平合意に際してFARCの武装解除の必要があるわけですが、これは政府の要請を受けた国連職員の監視のもと進められていました。そこでゲリラ隊員と国連職員が年末年始のパーティーで一緒に仲良く踊っていた写真が報道され、国民から「不適切だ」と批判が上がり国連職員は解雇されたというお話。わざわざとりあげるニュースでもないですが、ちょっと意外だったので書きます。

下記、時事通信の記事より引用。


ゲリラとダンスで解雇=コロンビア監視団職員-国連

 
“【サンパウロ時事】国連は5日、コロンビア政府と同国最大の左翼ゲリラ組織コロンビア革命軍(FARC)の和平履行を見守る国連監視団の職員4人を解雇した。地元メディアが報じた。監視任務に当たっていたFARCの拠点で、職員らが同組織メンバーとダンスに興じ、「中立性を損なった」ためと説明している。”

FARCへの嫌悪感

そもそも踊る文化のない日本ではあり得ないお話ですが、このニュースを聞いて結構意外に思いました。あの陽気なコロンビア人がどれだけFARCに嫌悪感を抱いているか、が垣間見れたような気がします。

コロンビアの年末年始はLa Fiesta

コロンビアの年末年始、そしてクリスマスは大袈裟ではなく、多くの家庭が普段倉庫に置いてあるような巨大スピーカーを窓の鉄格子まで引っ張り出し、競い合うかのように外に向け爆音で音楽をかけ、そして踊ります。個人的に、今年はエクアドル国境沿いのIpialesで元旦を迎えましたが、とにかく通りには複数の音楽が同時に流れており、小さな村でしたがその光景は村中がクラブとなり、みんな幸せの極み状態、というかカオスでした。「コロンビアではね、どんな嫌いな隣人ともクリスマスは抱きしめて一緒に祝うの」なんてことも聞きました。今回の問題は年末年始でなくクリスマスでも叩かれていたんだなと思いますが、そんなコロンビア人が抱えるFARCへの思いは少し格別だと改めて感じました。

と同時にもう2つ。解雇された国連職員、たまらんだろうと。外国人かどうかもわかりませんが、せっかく国連職員にまでなって、FARCと地元民との草の根レベルの和解を勧めるために市長が計画したパーティーで踊り、平和を噛み締めていたところで解雇かと。

草の根の平和

最後、FARCは社会主義革命政権樹立を目的とするとしていますが、一部のブレインを除く兵隊レベルにどれだけ読み書きできる人がいて、どれだけ自分の頭で考えてFARCに参加した人がいるのだろうか。ワタシはこれ専門ではないので断言できませんが、非常に少ないのではないかと推測しています。ろくな仕事もない貧しい農村で生まれ育ち、後ろめたい気持ちをもちつつも生きるためにFARCに加入した人が多いのが実態。個人的には彼らも被害者の側面があると思っているし、いがみ合うだけでは本当の平和は来ないんじゃないかな、なんて感じてしまいました。

参照:U.N. fires Colombia peace observers for dancing with FARC rebels(Reuters)
National Police joins UN and FARC on Colombia’s post-war dance floor(Colombian Reports)

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