スコポラミン:世界一恐ろしいドラッグ 知らない美女には注意

こんにちは、コロンビア在住のスズキです。ドラッグに関わる犯罪に関しては旅行者の方も気になることでもあると思うので適宜情報更新していきます。ドラッグなんてやらないよって人が大半でしょうが「ダメ!絶対」という認識だけでは思考停止、かつ犯罪に巻き込まれないためにも常識として知っておいて欲しいという思いで書いています。今回はスコポラミン(スペイン語ではエスコポラミーナ)に関して。

スコポラミンとは

まず定義をウィキペディアから引用。

“スコポラミン(英:scopolamine)はトロパンアルカロイドでムスカリン受容体拮抗薬の一種。ヒヨスチン (hyoscine) ともいう。アセチルコリンのムスカリン受容体への結合を競合的に阻害することによって抗コリン作用を有する。これにより副交感神経系の抑制を来し、瞳孔括約筋の弛緩による散瞳、眼圧の上昇、レンズ調節の麻痺、心拍数の上昇、消化管の緊張や運動の抑制などを引き起こす。”

コピペしておいてあれですがなんのこっちゃ。。ということでコトバンクの大辞林 第三版の定義を引用。

“多くのナス科の植物に含まれるアルカロイドの一種。副交感神経抑制薬。中枢抑制作用もみられ、時に幻覚作用も起こす。臭化水素酸スコポラミンとして鎮痙・乗り物酔いの予防などに用いられる。”

少しはわかりやすいですね。つまりスコポラミンとは植物から抽出されるアルカリ性の成分で、リラックスしてる状態の神経を抑制し(→つまりハイになる)、かつ脳や脊髄の作用も抑制するので幻覚作用を起こす、と。この成分を元に作られるドラッグを少量嗅ぐだけで、口から摂取するだけで効くらしい。

ボラチェロ・この花がやばい

ではどの植物からその成分を抽出できるかというと、キダチチョウセンアサガオ属、スペイン語ではBrugmansia。コロンビアではボラチェロ(Borrachero)の呼び名が一般的です。ちなみにスペイン語で酔っ払いはボラッチョ(Borracho)なので恐らく語源はここから。7種類あって、専ら原産地はエクアドル、コロンビア、ベネズエラという南米北部のアンデス山脈。犯罪に使われるのはコロンビアぐらいらしい。花のどの部分にも毒性がある可能性あり。下の写真はコロンビアの原住民居住区を訪ねたとき一般家庭の庭に生えていたものです。


そう綺麗なんですよね。園芸名ではエンジェルトランペットとも呼ばれているんですって。この花の下では寝ちゃいけない、という話は有名。

(注)ダチュラという植物はチョウセンアサガオ属で現在は違う植物に属すらしい。

生理作用?あなたはイエスマンになります

具体的にどんな状態になるかは下記のViceの動画に出てくるタクシーのおっさんをみてください。もちろん番組としても「彼薬やりました」とは言ってませんが、動画の中盤で「ちょっくら買ってくるわ」言うてから結構ハイな感じで戻ってきて車中の彼は完全に出来上がってる感じが伝わってきます。改めて、Viceが凄い。

もう少し具体的にいうと、起きた状態なんだけど自分の意思がなくなりイエスマンになり、ついでにその時の記憶がなくなる。テレビでたまにみる催眠術にかかった状態のあれです。嘘のような本当にある話。作用自体は数時間、長い時には数日、過剰摂取すると死にいたる。ボゴタの病院にある集中治療室の五分の一はこのスコポラミンに対応できるらしい。

と、まあ自分で摂取する分には勝手にしてくれという話ですが、犯罪に使われるからしっかり認識しておく必要があると思います。

実際の被害例

1.「すいません、●●に行きたいんですがここどこですか?」とおばあちゃんに道を聞かれ地図を覗いた瞬間に粉状のスコポラミンを嗅がされ一発KO。その後ATMに連れていかれ、指示されたイエスマンは銀行口座に入っているお金を引き出して犯人に渡す。おまけに気が付いた時には身ぐるみはがされた状態で路上に倒れこんでいた。ね、笑えないでしょう。

2.ナイトクラブで引っかけた女の子の家に行ってこれから一夜の情事を堪能しようとしたら、ポケットからするすると取り出した怪しげな粉を嗅がされ、そこから記憶がなくなり激しい頭痛と共に朝目覚めたら知らない道路に貴重品がない状態で寝込んでいた。これ、外国人の友達に実際起きた話。ちょっと笑った。

3.知らないおっさんに声をかけられ街を案内してくれることになって、ショッピングモールのカフェで飲み物を飲もうとしたらそのおっさんが自分のドリンクに何か入れていたのを最後に記憶がなくなり、数時間後に意識を取り戻した時には貴重品がなくなっていた。聞いた話。

4.子供の頃友達と下校中に知らないおばさんに声をかけられ、何か吹きかけられ、やばいと思って2人で走って逃げたけど頭がぼんやりして徒歩数分の家に辿り着くまで数時間かかりその間の記憶はない。コロンビア人の友達の話。

これが世界一恐ろしいと言われるドラッグの犯罪例です。少し前に日本人旅行者も被害にあっています。性犯罪に使用されるケースがあるのも容易に想像つくと思います。想像してみてください、他人の自由意志を奪い、自由自在にヒトを操れるようになること。現実世界で影響力のない人間が使用する時ほど恐ろしい。

以上は近年コロンビアで使用される犯罪例ですが、原住民は儀式で使用したり(ヤヘみたいに体験できるところが南米のどこかにあるらしい)、戦時中にドイツ人が例の花をコロンビアから持ち出し自白剤として使用、60年代の冷戦中にCIAも使用していたとか。しかしお気づきでしょうか、あなたはスコポラミンを摂取していないにも関わらず、国・会社・嫁に洗脳されイエスマンになっていることを。クックックッ..

対策は?

マスクする。というのは大袈裟ですが、知らない人に声かけられたらまず疑う。1人の時はついていかない。知らない人に飲み物を提供されたら飲まない。いや失礼だろ、と思うかもしれませんが少しでも怪しいと感じたら、遠慮する必要一切なし。この、怪しいかも、という嗅覚は犯罪を防止する上でも結構大事です。そして何より上の2番、美女が犯人というのが一番多い例らしいので男性の皆さんお気を付けください。男が夢見がちな、美女が逆ナンしてくるAVのような状況はそうないけど、万が一そんな奇跡が起きたらまず疑いませう・警戒しませう。きっと彼女の目はドルマークになっている \($ ω $)/ 。すごい綺麗なんだけどデンジャラス、まさにコロンビアを象徴するような花ですね。以上です

“スコポラミン:世界一恐ろしいドラッグ 知らない美女には注意” への3件の返信

  1. 映画や漫画に出てきそうなクスリ、あるんですねぇ。
    私、海外に行くと、時々知らない人に街を案内してもらったりってあるので、気をつけなきゃと思いました(^_^;)

    1. Ririさん、本当映画みたいですよね。いい人達を疑い続けるのも楽しさ半減なので、会って話して最初の数分で見極めるスキルを是非身に着けてください。。

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