【悲報】ナルコスのスタッフ殺害

ネットフリックスの人気作品であるNarcosのシーズン4のロケ地(メキシコ)を探していたスタッフが殺害される(ニコニコニュース)という全然ニコニコできない悲しい事件が起こりました。

こういう社会の闇を表に持ち出す時のリスクは凄く高いんだろうな、まして実在の人物を演じる役者なんて、と思っていましたが、撮影スタッフが殺害されてしまいました。好きなシリーズ故に悲しいです。あくまでこれがリアルな世界ですね。

まだナルコス見てないの?

誰を煽るわけでもありませんが、中南米・コロンビアに興味ある人は教養として見ておいて損はないかと(興味なくても世界屈指の極悪人の存在は知っておいていい)。ナルコスはネットフリックスの作品です。あくまで米国の視点であること、話は盛られているのを前提にすること等々、うそをうそであると見抜く力が必要なのはこれに限った話ではありませんね。

改めて、この時代の技術に感謝

月額1,000円もかけずに(ナルコスに限らず)、世界の良質なコンテンツが見放題なんて、改めてこの時代に生まれて良かった。ネットフリックスが数ヶ月前にライバルはアマゾンでもHBOでもなく睡眠だ(ガーディアン誌)、と言っていたのも頷ける。また、外国語学習に何度も同じようなセリフや言い回しが使われるドラマは凄い効率的だと思っています(でもこれってミナミの帝王並みに表現や方言がきついスペイン語なんじゃないのという突っ込みをされましたが。。)。ここまで外国語学習に恵まれた時代もない、新しい技術は使いようです。

え?主人公、実はブラジル人?

シーズン1、2の主人公であるパブロ・エスコバル役の俳優はブラジル人であるという衝撃の事実を知った時には笑ってしまった。ハリウッドで日本人役を他のアジア人が代役するのはよくあるけど(もはや最近は白人が代役してる)、正直ラテンアメリカも1つの括りにされている印象はある。奥さん役はメキシコ人、側近の部下はプエルトリコ人だったり、詳細や裏事情はよくわからないけど、やっぱりアメリカ人はアホだなと思う(ハリウッドは特に政治やロビー活動の影響も大きいので意図的にすら感じる。知らんけど)。もちろん、国籍・文化<演技力を重視しているからこそ断トツ世界一なわけですが。

去年スペイン語を勉強したてのワタシにはエスコバル役の発音が少し特徴的だなくらいの印象しかなかったけど、最近ブラジル人だということを知りドラマを見直したら、一緒にスペイン語を勉強したブラジル人の発する、少し口がゴモゴモもしくはネチネチしたどこかロシア語が母国語なのかと思わせられるような音に凄く似ている。1年程度勉強した自分でもわかるぐらいだからコロンビア人からしたらハっ?ってなるだろうし、全然パイサ(メデジン含むアンティオキア県及び周辺の県出身の人達)の発音ちゃうやん、と。但し素人が細かい点をわかったように指摘するのもダサいし、エンタメとして面白いからこれでもいい。

タブー?Yes

実際ここコロンビアでは麻薬組織関連のドラマはソープドラマの1つのジャンルとして確立されていて似たような作品はよく見るし、もう飽きたという人も多い。大抵この話題で盛り上がるのは外国人同士か、その辺りの事情を誇らしげに思う一部のコロンビア市民ぐらいであり、好んで話をするコロンビア人は少ない。外部の人間が「パブロ・エスコバル」ネタを使うのは「コカイン」ネタ並みに興ざめというかスベるのでその点ご留意を。そして関連組織は未だに存在しており、進行形で市の改革に邪魔をしていたり、彼らに直接的な怒りや迷惑を感じている市民層は結構存在する。だからこの話題はタブー、特にメデジン(含む近郊)では。

ただまあ何度も言いますが、事実は事実なわけで、こういう側面もあったこと、そしてあることを忘れちゃいかんと思います。「こういうドラマがまた悪いイメージを植え付ける」という至極真っ当に聞こえるコロンビア人からの批判を聞く度に、在住外国人からすると、「いやいや、この問題を撲滅できずに甘い蜜吸ってる人間が社会の上の層にいる限りこれはイメージの問題ではなく今の事実ではないか。派手な人殺しは減っても人を動かす根本的な要素は恐怖や暴力であったり、他人を信用できない点など過去のものでもなんでもない」と辛口に言いたくなる(そう、マフィアだけに限った話ではない)。また、このドラマを「つまんねー」と批判するのは人それぞれなのでいいんですが、コロンビア人が可哀そうと想って外国人が批判するのは的外れで、アテンションエコノミー時代の、コロンビアにとっては最高のマーケティングであることを理解していない。とにかく一度見てください。

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